ぱぱ きらいの
朝六時ごろ、半分起きて半分寝てる状態のとき、くっついて同じように半分起きてるもうすぐ2歳になる娘がこう聞いてきた気がした。
『まま、ぱぱ きらいの?』
本当にそう言ったのか、半分寝てたので定かではないけど、そう聞こえた。
なにも答えられなかった。
ごめんね、と言おうかと思ったけどそれも違うと思って、何も言わなかった。
娘ももう気付いているみたい、上の子たちが彼のことをパパと呼ばないことを。
私があまり彼が好きじゃないことを。
パパとママ両方揃ってなくてごめんね。
パパはあなたのことが大好きだけど
一緒には暮らせない。
パパのことを好きになれないママなんです。
ほんとう申し訳ない。